映画監督 スタンリー・キューブリック 観ておきたい映画5選
1928年7月26日 - 1999年3月7日
アメリカ出身の映画監督
2019年は没後20年に当たります。
数々のヒット作、傑作を送り出した映画監督。
寡作もあいまって、存命の頃から半ば神格化されていたような人でした。
NASAによる月面探査はキューブリックがセットで撮影したのでは、といった都市伝説もありますね。
音楽の使い方が秀逸で、既存の有名曲がまるでその映画のために用意されたのかと錯覚するほどです。
[目次]
観ておきたい映画5選
2001年宇宙の旅
1968年公開
[出演]
スタンリー・キューブリックの代表作にして、映画史上に燦然と輝く大傑作。
最後まで一分の隙もない映像美と、緊張感ある展開で鑑賞者を窒息寸前に追いやります。
宇宙の謎をめぐる物語かと思いきや、途中から何故かホラー。最後は難解なビジュアルと展開で観客を困惑させるという恐るべき映画。
この映画の「HAL」は映画史に残る悪役でしょう。
「むずかしい」と思ったら小説を読むことをお勧めします。
わからないことが何も無くなってスーッとします。
びっくりすることは、この映画が製作された時点で、誰一人宇宙に行ったことがなく、全てが理論の積み重ねで映像化されているということ。この映画を作った時点で、宇宙から地球を見た人は誰もいなかったらしいです。映画で地球が青いのも理論上そうだと思われるから、そうなっているだけらしいのです。
時計じかけのオレンジ
1972年公開
[出演]
ウルトラバイオレンス、鮮烈な美術、登場人物の強烈なキャラ立ちで観るものを選ぶ問題作。
イギリスでは公開中止の憂き目に。。。
若い人は大いに楽しめるでしょう。(人によります)
年を取ってくると、救いのなさが受け入れられなくなってきます。(女性の方は間違いなく受け入れられないでしょう)
主演のマルコム・マクダウェルが一世一代の大演技で大いに楽しませてくれます。
原作小説も非常に面白いですよ。
博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか
1964年公開
[出演]
核戦争がテーマのブラック・コメディ。
ひとによってはキューブリックの最高傑作としてあげる作品。
私も、もしかしたらこの映画が一番かも、と思ったりします。
その理由は、
映画館とテレビで印象が全然違うということ。
映画館で観ると、その生々しさに圧倒され、その恐ろしさに気持ちが悪くなってきます。
コメディではありますが、笑えません。怖いです。
フルメタル・ジャケット
1988年公開
[出演]
ベトナム戦争がテーマの映画。
なにもかもが生々しくて観るのがしんどい。。。
前半部分、あれだけ追い込まれら、それがたとえ演技でも俺は発狂するね。
教官役の俳優は、もともと軍隊の教育係で、演技指導のために呼ばれたが、あまりに生々しかったので、俳優として起用したという話。
アイズ・ワイド・シャット
1999年公開
[出演]
私が唯一リアルタイムで映画館で観れた作品でとても思い入れがあります。
子持ち男の小さな冒険、って感じの、たぶんキューブリック史上もっともスケールの小さい作品なんだけど、空恐ろしい得体の知れなさを感じる作品。
たいした話じゃないことが、逆に心をえぐる作品になっているというか。。。
描かれる人間模様がいちいち小さくて、それゆえに生々しい。
日常的な生活、テーマを扱っている、これまでのキューブリックにない映画だと思います。
トム・クルーズ夫妻主演でなければ成立しなかった作品な気がします。無名の俳優でみせられてもきっとしんどいでしょうね。
トム・クルーズ夫妻はこの映画が遠因で離婚してしまったとも。。。
~おまけ~
シャイニング
[出演]
ドアから顔を出すジャケットが有名な映画。
ジャック・ニコルソンとその嫁の顔芸だけの映画です。
顔芸は嫁の勝ちかな?
あえて鑑賞する必要はないかと思います。
以上、ご参考になれば幸いです。