【作品紹介】クエンティン・タランティーノの五本

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映画監督タランティーノ

 

俳優ハーヴェイ・カイテルの援助でデビュー作を作り上げ、注目され、

パルプ・フィクションで一躍時代の寵児になりました。

 

ワンハリも記憶に新しい、彼の作品5本を紹介いたします。

 

【目次】

 

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レザボアドッグス Reservoir Dogs

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1993年公開

【出演】

ハーヴェイ・カイテル

ティム・ロス

スティーヴ・ブシェミ

 

タランティーノのデビュー作。

 

ストーリーは、ざっくり言うと銀行強盗にまつわる話ですが、

劇中ではその前後が主に描かれています。

 

これでもか、というくらいアイデアが積み込まれているデビュー作らしい脚本を、デビュー作らしからぬ演出で魅せる作品。

 

登場人物は、いまやタランティーノファミリーともいえる俳優たち。

ティム・ロススティーブ・ブシェミはこの作品からブレイクしました。

それぞれのキャラの立ち具合と濃ゆさが作品に厚みを与えています。

 

嘘のエピソードの練習場面から、回想(?)映像に変わる場面は、嘘だと思っているのに息を飲んでしまいます。

 

マイケルマドセンの変態ぶりは、後年の「タランティーノ=残虐シーン」の走りか?

 

そして、衝撃のラスト。。。

 

大傑作です。

 

パルプフィクション Pulp Fiction

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1994年公開

【出演】

ブルース・ウィリス

ジョン・トラボルタ

ユマ・サーマン

サミュエル・L・ジャクソン

 

登場人物もすっかり豪華になった2作目。

 

またもやマフィア・ギャングもの。

エピソードも小ネタもアイデアもてんこ盛り。

 

2作目なのに、ものすごい情報量。

なのに、なにひとつ無駄なものがないように見える。

 

やりたいことをやりきった感、出し切ったがあります。

ラストシーンの脱力具合もそんな感じだし。

 

主役(?)が死んでいるのに、時系列を入れ替えるということで、なぜかハッピーエンドに見えるという、恐るべき演出。

ファミレスのシーンといい、古物店の地下室のシーンといい、

 

見たことのない描写・演出が冴え渡ります。

 

そして、サミュエル・L・ジャクソンの存在感が凄まじい。

 

レザボア・ドッグス」と「パルプ・フィクション」の2本は、彼のフィルモグラフィーでも別格と心得てください。

 

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド Once Upon a Time in Hollywood

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2019年公開

【出演】

レオナルド・ディカプリオ

ブラッド・ピット

マーゴット・ロビー

 

タランティーノの最新作。

往年のハリウッドを舞台にした作品。

久々に「楽しい」と思えた作品でした。

往年の切れ味や緻密さはないものの、「味わい」という意外な武器を身につけて、全編を通して楽しませてくれます。

 

なにしろ、ブラピがかっこいい。

明らかにブラピをカッコよく撮るために作られた作品です。

 

主役のディカプリオはブラピの引き立て役です。

チャールズ・マンソン・ファミリーも、ブルース・リー(!)までもがブラピの引き立て役として登場します。

ブラピのカッコよさを存分に堪能してください。

 

映画愛にあふれる作品ですが、キルビルのように押し付けがましくなく、タランティーノの成熟を感じます。

 

タランティーノらしくない映画かもしれませんが、NO.3にランクさせていただきます。

 

 

イングロリアス・バスターズ Inglourious Basterds

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2009年公開

【出演】

ブラッド・ピット

クリストフ・ヴァルツ

メラニー・ロラン

 

第二次世界大戦を舞台にした作品。

ストーリーは分かりやすく、エンディングに向かってまっすぐに突き進んでいきます。

しかし、過剰な残虐シーンは、はっきり言ってムダ。

不愉快です。

が、「歴史改変」が痛快です。

 

準主役のクリストフ・ヴァルツがいやらしくて、とてもよいです。

ナチスは「悪」かもしれないけど、所属しているのは人間なんですよね。

 

 

トゥルーロマンス True Romance

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1994年公開

【出演】

クリスチャン・スレーター

パトリシア・アークエット

デニス・ホッパー

クリストファー・ウォーケン

 

監督作ではなく、脚本のみを担当。

じつは「レザボア・ドッグス」とほぼ同時に公開。

 

監督したトニー・スコットは「トップ・ガン」や「クリムゾン・タイド」といった作品を撮ったヒットメーカー。

そんな彼がタランティーノの脚本で撮ると、垢抜けたハリウッドらしいPOPな作品に。

デタラメなんだけど、楽しめちゃう。

ハッピー・エンドも◯

本来は違うエンディングらしかったから、タランティーノ監督作じゃなくて正解かも。

 

デニス・ホッパークリストファー・ウォーケンの掛け合いは必見です。

ベテラン変態俳優二人のせめぎ合いに息が詰まりそうになります。

 

 

まとめ

 

個人的には当たり外れの多い監督だと思いますが、

どの作品も車メーカーなどのスポンサーの匂いがせず、己の撮りたいものにこだわり続けていると感じます。

それこそが、タランティーノたる所以でしょう。

映画への愛と敬意がどの作品からもにじみ出ています。