映画監督 ジム・ジャームッシュ 傑作5選 作品紹介
Jim Jarmusch
1953年1月22日生まれ
アメリカの映画監督
デビュー以来、己のスタンスを貫き通し、なおかつコンスタントに作品を発表し、商業的にも成立しているという稀有な作家。
どの作品を見てもスポンサー臭がせず、作りたいものを作りたいように作っている、という印象です。
一見、アート系の作家に見えますが、違います。
彼本人がその時々に熱中しているものを映画にぶっこんでくる、それでいて、とぼけたセンスで笑いを取りに来るという、
そこいらのカッコつけ野郎とは一線を画する本物のスタイルマスターです。
そんな彼の作品を厳選五本、紹介させていただきます。
[目次]
作品紹介
1:ストレンジャー・ザン・パラダイス Stranger Than Paradise
日本公開:1986年
出演:ジョン・ルーリー
絶品の青春映画。
何をしても、どこに行ってもなんだか退屈。って感じてしまう若者の気持ちを代弁。
若い時に見て、俺のモヤモヤは「これだっ!」と思ったことが印象に残ってます。
「ドラマチックなことが起こらない」と思っているだけで、ほんとはいろんなことが起きている。それに気づかないのが青春、なのかな?
ぜひ、若いうちに見て欲しい!
年をとると感情移入できない映画です!!
2:パターソン Paterson
日本公開:2016年
出演:アダム・ドライバー
2019年現在の最新作。
「ストレンジャー・ザン・パラダイス」のアップデート版(と勝手に思っている)。
「ストレンジャー・ザン・パラダイス」から30年の時を超えて届いた、家庭持ちのための青春映画。
まさか、いまさらこんなまっとうな映画を作ってくるとは。。。
日常を味わい尽くす幸せ。
ぼくたちの青春は終わらない。
絶品です。
3:オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ Only Lovers Left Alive
日本公開:2013年
まさかのドラキュラ映画。
ジャームッシュ史上最高の映像美。
ティルダの美魔女っぷりが美しくも恐ろしい。。。まさに時を超えた化け物。
彼らのように、好きなものを探求できるなら長生きもいいかも、って思ったりして。
この映画のジャームッシュは、観ていて「大丈夫か?」と思うほど好き放題やってます。
けど、もしかしたら最高傑作。
相変わらず音楽もよい。
4:デッドマン Dead Man
日本公開:1995年
出演:ジョニー・デップ
ジョニデ主演の西部劇。
評価が難しい。。。
よくわからないけど、なぜか繰り返し見てしまう。
何もないように見えるけど、何か大事なものが隠れてる気がする、そんな映画。
ニール・ヤングのギターが素晴らしい。
ニール・ヤングのmvとして鑑賞するのもアリかも。
5:ゴースト・ドッグ Ghost Dog: The Way of the Samurai
日本公開:1999年
出演:フォレスト・ウィテカー
ある男の、信念に関する映画。
主人公は殺し屋だし、人も結構死ぬけど、ほぼコメディ。
テーマに気づけないと、意味不明の映画になってしまうかも。
RZAによるサントラは必聴です。
まとめ
映画ごとにテーマは全然違うのに、テンポというか、間の取り方が独特で、それが味となり彼の虜となってしまいます。
「絶対に面白いから観て!」と人にすすめられるような作品はありませんが、
ハマる人ははまります。
そして、
次作はゾンビ映画らしいです。。。
以上、ご参考になれば幸いです。